1月11日の気分
また新しい年が始まった。
長く苦しかった先月の終わり、ついに彼が答えを出した。
問題の終結は難しく、とりあえずまた一人暮らしをするとのこと。
私はそれでも諦められず、問題が解決しないままでもいいから一緒に住みたいと言った。
だけど彼は申し訳ないけど、と、首を縦には振らなかった。
ショックを受けながらも、聞くのが怖い気持ちがありながらも、彼に私とこれからどうしたいかを問うた。
彼は、今まで通りの関係でいたいけど、◯◯が辛いよねって私を気遣った。
私は、うん辛い、けど、結婚してくれるならいいよって言った。
ある意味大きな賭けだった。
彼がなんて返事するか、ドキドキだった。
でも彼は、お!嬉しいこと言ってくれるね。俺も結婚するなら◯◯しかいないと思ってる。って。
すごくすごく嬉しかったけど、ますます同棲できないことが悔しくて、切なくて、悲しかった。
せめてお正月に会いたかったのに、そんな話は一つも出なかった。
見えない答えにもんもんとした日は終わったけど、切に願った同棲がすぐには叶わず、問題がいつ解決されるのかもわからない。
それまで気を張っていただけに、私の気分は新年早々落ちていった。
いや、先月の終わりから壊れかけていた。
毎日生きるのが辛かった。
私はなんの為に生きているんだろう、と、漠然と死にたくなっていた。
誰の役にも立たず、むしろ生きれば生きるほど人に迷惑をかけ、社会の犠牲になることもできず、それを自らの手で終わらせることもできない。
唯一、自分の飼ったワンコの世話をしなければならないから、残しては死ねない。
そのワンコも先月ガンが見つかった。
手術はリスクもあるからしなかった。今は大人しくしているガン細胞だけど、いつどうなるかはわからないと獣医師に言われた。
ワンコが亡くなったら、私もどうなるかわからない。生きる価値を見いだせないかもしれない。
なるべく長生きして欲しい。けど、苦しませたくない。
人も動物も植物も虫も、何故生きるのかを考える。
どうせ死ぬのに、何も持っていけやしないのに、何故、毎日を繰り返すのか。
なんの為に。
先月から絵を描いていない。
先月は描く余裕がなかった。
だんだんとウツっぽくなっていた。
好きなことを楽しめない。
絵を描くより、大事なことがある気がする。
生活するということ。
食べて、寝て、運動すること。
食べ物があるということに感謝するということ、寝る場所があるということに感謝するということ、動ける身体があるということに感謝するということ。
でもやっぱりそれだけでは生きられない。
生きてるだけで素晴らしいって言うけど、綺麗事だと思う。
人には、仕事が必要だと思う。
それが生きる価値になると思うから。
なんて人間て面倒臭いんだろう。
脳みそがあるだけで、要らなく物事を考え過ぎる。
1月5日、図書館で素敵な本に出会った。
『幸運を呼びこむ ガラクタ追放術』
前から片付けは苦手で、でも整理整頓術とかが好きで、ときめき片付け術のこんまりさんも好きで、今回はジーニーさんの本。
面白くて、一気に読んで、ワクワクした。
今までも、断捨離とか、風水とか、片付けしたら開運するって分かってたのに、片付けきれてなかった。
物にはエネルギーがあり、古いもの、悪いエネルギーを放つものに囲まれていると、自分自身の本来のエネルギー、輝きも隠れてしまうとのこと。
納得。
特に私は元彼にもらったもの、思い出の品を捨てれずにいた。
私は一度好きになったら、とことん好きでいる性格だなと思っていた。
でも違う。
過去の幸せにしがみついてたい、いつまでも私を好きでいて欲しいと思っていただけだった。
これじゃあ結婚できるわけがない。
その本を読んでから、メキメキやる気が出た。
ずっと大事に取ってあった、元彼からの婚約指輪も、その後付き合った彼からの指輪も、捨てた。
高校時代に大好きだった野球部君との写真も、想い焦がれて何年も進展しなかった彼とのプリクラも、今でもかっこいい!って思うし、大好きだったけど、捨てた。
去年まで5年付き合った彼にはたくさん服や靴、バッグをいただいていて、今でもお気に入りだけど、捨てた。一緒に寝てた枕も。
軽くて暖かいダウンの掛け布団は捨てたら困るから捨てれなかった。
いずれは捨てなきゃだよね。
リビングに飾ってあるフィルムプリントの大きい写真、どうしよう。
あと、元彼の私物は捨てれなくて困る。
とにかく、ここまで来た。
あとは写真の整理。
好きな人以外も写ってる野球部の写真とかはすてたくないけどな。捨てなきゃダメなのかな。
高校時代の日記もあった。
毎日毎日好きな人のことばっかし。
親のことも、先生のことも、将来も、まるで考えてなかった。
好きな人のことさえも、ちゃんと考えてあげれてなかった。
私利私欲ばっか。
私はハッとした。
今も変わらないんじゃないか、って。
もしかしたら、そういう風にしか生きれないのかもしれない。
けど、それじゃあ年々苦しくなるだけだ。
人生の折り返し地点。
変わらなければ。
まずはとことん物を減らそう。
理想はバッグ一つで旅ができるくらいに。
生きるために本当に必要なものはそんなにない、はず。
占いによると、2016年は引っ越しとか結婚とかの暗示が出てるって。
ジーニーさんを、占いを、自分を信じよう。
片付けが終わったら、私の本当の人生が始まる。
その為に生きよう。